リメンバー・ミー感想 死者と思い出
リメンバーミーの感想です。
前情報なしだったので20分程度アナと雪の女王の続編があったのにはびっくりした、アメリカだと間違えたかと思って退室した人もいるそうだ。
過去の不幸なできごとにより音楽を禁じられた一族で音楽に魅入られた少年が主人公が死者の日にガイコツ達が暮らす死者の国へ迷い込んでしまいなんやかんやある話である。
死者の日では死者たちが写真を飾られている家族の元へ帰ってくるので日本風に言うと盆なのかな。
死者の国では既に亡くなった家族たちとの触れ合い、音楽を毛嫌いする家族との対立、友人との出会いと友情と王道を行くストーリーになっている。
アクション、音楽、色彩とイマジネーションに満ちた死者の国の造形と申し分なく楽しめる映画ではあるが、ストーリーにひねりがなさ過ぎて途中で「これはこういう流れだな」というのがわかりきってしまい少しばかり退屈だった。
しかしながら終盤、テーマとしての家族、そして死者と残された人の思い出がつながり、リメンバーミーが歌われるシーンでは涙を禁じ得ないしわかりきった展開とはいえ反則級のダメージを与えてくるので途中の退屈分は帳消しである。
悪役の扱いの杜撰さだとか、直球すぎるストーリー展開等荒いところはあるものの、家族と死をストレートに描いている良作である。